相続税対策として注目が集まる二世帯住宅のメリット

相続税の基礎控除が減額されたので有効な対策をとっておかないと多額の税を納める事になりかねません。相続税対策として有効なのが二世帯住宅にする事です。二世帯住宅にすると相続した時に小規模宅地等の特例という減税措置を受ける事ができ、不動産の評価額を最大80%減額できるようになります。普通の一戸建てを相続した時に比べて大幅に課税額を減らせる為、今住んでいる家を二世帯住宅に建てかえる人も増えています。

二世帯住宅も以前は玄関が共用か建物内で行き来が出来るようになっていないと減税対象にならなかったのですが、法改正により簡単に行き来できない構造の住宅でも減税対象になることになりました。プライバシーも確保でき、また子供の面倒を親に見てもらうことも容易に出来る事からより一層二世帯住宅への関心が高まっています。今は特に待機児童の問題もあり母親が働きにくい状況になっていますが、二世帯住宅にする事でそういった問題も解決できます。また完全に独立した生活が出来る二世帯住宅にはさらにメリットがあります。

親世帯が亡くなったり、子供の世帯が転勤などの為に引っ越して誰も住む人がいなくなった場合には、賃貸として貸せるという事です。従来のように行き来が自由に出来る場合には賃貸にするのは難しいのですが、完全に独立している住居なので他の人に貸すことができます。賃貸併用住宅でも小規模宅地等の特例が受けられるので、相続税対策になります。